年末年始は家族会議を!

年末年始はご実家に帰省する方も多く、家族そろってお過ごしになられる方も多いことでしょう。
家族が集まりましたら是非行っていただきたいのが家族会議。
親御さんの介護や老後の生活資金のこと、もうちょっと先の葬儀のことなどの会話を、日本人はタブー視しがちですが、実はとても大切なことです。
お互い、ざっくばらんに話し合えたらいいなと思います。
だからといって、突然、「相続はどうするんだ。」などと切り出すと、親御さんの気分を害してしまいますので、いきなりお金の話を持ち出すのは厳禁です。
まずは、親御さんの体調とこれから先の人生をどのように過ごしたいのかを聞いてあげましょう。
困っていることがあれば、家族でどのようにサポートしていくのかを話し合う、まずはそこからです。
親御さんの話を聞くうちに、きっと、「万が一」のときの話になると思います。
「万が一」というのは、突然、怪我をしたとか入院が必要になったというレベルの話です。
その時、家族の誰が対応するのか、親御さんは誰に連絡して欲しいのか、治療費は誰が負担するのかということを決めておくと、いざというとき安心です。
また、そうした話から、保険に入っているのかや親御さんの懐具合も少しずつ見えてくるかと思います。
もしも相続税を払わなければならないような資産があって、いくらくらい税金がかかるのだろう・・・と不安に思ったときは、専門家に相談なさるのが良いと思います。
私の経験則ですが、金融機関や保険関係の方に相談してはいけません。。。
節税になるからと、しつこくいろんな商品を勧められるだけです。
また、資産が不動産や取引相場のない株式などの場合は、正しい評価をしなければ資産価値も分かりませんので、そういうことが分からない素人の方に相談しても意味はありません。
専門家に正しく評価してもらったら、全くの想定外の価額だということもあります。
「うちは借地で、資産と呼べるものが無いから・・・。」とおっしゃるお客様のケース。
果たして本当にそうでしょうか?
実は借地には借地権というものがあります。
評価してみたら5千万円だったという事例では次のようになります。
相続税の基礎控除額は、3,000万円+600万円×法定相続人の数
もしも、このケースで法定相続人がお子様2人だとしたら、基礎控除額は、
3,000万円+600万円×2人=4,200万円 となります。
相続財産が、借地権5,000万円しかなかったとしても、
5,000万円-4,200万円=800万円(課税遺産総額) となり、
800万円×10%=80万円 が課税されます。
ますます家族の絆が深まりますよう、年末年始を利用して家族会議をなさってはいかがでしょうか。
相続税のご相談、不動産売却のご相談、確定申告のご相談は、遠山税理士事務所にお気軽にどうぞ。
年末年始もメール対応は通常通り行っています。