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遠山優里

セミナーと声と私


先日、東京税理士会の情報フォーラム2022において、「税理士業務のデジタル化対応」のお話をさせていただきました。


コロナ禍ではオンライン配信ばかりでしたが、税理士会の研修も今年は対面が増えてきて、情報フォーラム2022も久しぶりに対面での開催でした。


コロナ禍中、私は金沢の地でひっそりと生息していましたが、実はこの2年間のうち数か月は病気療養の期間でもありました。


コロナ禍の2020年11月に甲状腺癌の手術を受け、右甲状腺と周辺のリンパも摘出。


術後はしばらく嗄声という状態が続き、絞り出すように声を出さなければ喋ることができないので、すっかり喋ることが嫌いになりました。

回復して日常会話ができるようになってからも、満足のいく発声はできなかったですね。

人知れず悩む日々が続きました。

癌は完治できたのだから、声くらい・・・と言われることもありましたが、私が声にこだわる理由は、声は人生だからです。


私は学生時代から声楽コンクールに出場し、成人してからは国際コンクールで入賞した経験もあります。

いかに自分の声をコントロールするか、自分の声をより高める達成感が私の人生を豊かにしてきたことは間違いありません。


歌はダメでも、会話での発声は何とか元に戻りたい。

私のセミナーを期待してくださる方や助けてくれる友人に報いたい、そういう気持ちも強くありました。


術後から1年経ったことろには、ほぼ日常会話に支障は無くなり、少しずつ、セミナーの仕事にも復帰していきました。

しかし、長時間喋ると嗄声が起きてしまうのはどうしようもなく、時々、自分が意識した高さとは違う声が出てしまうので、セミナーの度に逆に落ち込むことに・・・。


これではダメだ。

私は発生練習を開始することにしました。

声帯を傷めないようにそっと声帯に息を当てるという基礎的な発声の訓練を毎日、少しずつ行っていきました。

今はムリをせずに、とにかく基礎の基礎だけを・・・自分に言い聞かせてのリハビリです。


そして迎えたのが今回のセミナーでした。


自分の中では100%の出来。

声が元のように出る喜びに打ち震えながらのセミナーでした。


この2年間、励まし、支えてくださった方々には深く感謝申し上げます。

特にもこんな私にも仕事をくださった方々には足を向けて寝られません。

私はもう大丈夫です。本当にありがとうございました。


セミナーの内容についてはまだまだ反省点もありますので、更に磨きをかけていきたいと思います✨




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